神職と階位について説明しましょう。
 まず、神職の職名は上から「宮司」「権宮司」「禰宜」「権禰宜」「出仕」等があります。
  但し、「権宮司」は、別表神社(その由緒や規模、活動状況等を鑑み、規則の別表に掲げる神社)のうち、承認を受けた神社にのみ置くことができます。「出仕」は、いわば見習い期間の名称で正式神職とはみなしていません。また定員は、宮司1名、(権宮司1名)、祢宜1名、権祢宜若干名と定められていますが、神社の規則によって増員しているところもあります。
  次に階位との関係ですが、基本的には階位を持っていれば禰宜、権禰宜として任用され、権正階以上の階位を持っていれば宮司になれます。別表神社においては、「宮司」「権宮司」は明階以上、「禰宜」は正階以上、「権禰宜」は権正階以上とされています。
  在籍年数等によって、出仕から権禰宜へ、権禰宜から禰宜へというように昇進していきます。

職 名階 位 等
宮司(ぐうじ)基本的に階位を持っていれば禰宜、権禰宜として任用され、
権正階以上の階位を持っていれば宮司になれます。
(但し別表神社は明階以上)
権宮司(ごんぐうじ)権宮司は、承認を受けた神社にのみ置くことができます。
(但し別表神社は明階以上)
禰 宜(ねぎ)正階位以上
権禰宜(ごんねぎ)権正階位以上
出 仕(しゅっし)いわば見習い期間の名称。正式な神職にはみなされません。

(神社本庁「階位取得のてびき」より抜粋)